画像の真偽性について

画像制作の現場ではコンピュータを使う修正が日夜繰り広げられている。ごみや影を消すと言うレタッチは当然業務としてすべきことではあるが、ゴーストやフレアを消すとなると、レンズが作った画像を変化させて本来存在しない映像を製作することになる。更に、そこに有るものを無にする行為は写真に対して真偽性が問われる。例えば観光地の美しい風景の中に無粋な市長の許可を得た電信棒が立っていたとする。旅行会社はそれがうるさいので消去してしまう。すると写真としてはすっきりするが、お金と時間をかけて現地に足を向けた人にとっては詐欺行為と言っても過言ではない。画像を制作する立場でのモラルについて、今考えるべき時にきているのではないか。映画やテレビのコマーシャルではCGを使った見事な画像が氾濫している。しかし、娯楽を前提とするのであれば問題はなく、映像の製作も個人で楽しむのであれば制限なくコンピュータをつかってデッチアゲ画像を楽しんでいい。しかし、公開を前提とする場合、そこには社会的なモラルや規則が適用される。しかし、これについての短絡はフォトスタジオの立場では出来ない現状で、非常に複雑な様相を示している。お見合い写真撮影がそれである。フェイスレタッチによって美しくなり、その画像をみて会合を希望した男性が現れたケースを考えてみよう。その女性にとってはチャンスを得た訳で、その前の時点で断られていたら、機会の損失となってその先はない。従って冷静に考えればその会合によって縁が出来、結婚に至る可能性がある以上、ダマシ映像と言い切るのは短絡すぎないか、、、、、。現在写真スタジオ業界に於いて話題の女性お見合い撮影フェイスレタッチについて述べたが、今後これに対してどのような育て方が問われているのか思案に暮れる毎日である。

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