フラットな部分での合焦

写真を撮る際の合焦に関する問題は一般に認識されている物よりも奥が深く、例えば撮像素子の老化や回路のトラブルによって交換を余儀なくされる場合、一流メーカーの技術者が責任をもって調整に当ってもも、狂いが生じるほど精密度が要求される。更に、実際の現場でも絞り開校のボケ味を使うイメージ重視の写真撮影に於いて、意図する位置に焦点を合わせたはずが、仕上がり後原因不明のズレを起こしていたりする等いろいろな問題を引き起こす厄介なこととして扱われている。商業に使う写真の撮影スタジオでは、一般的にはマニュアルによってその焦点を合わせるのであるが、視認に頼るこのフォーカスは最も信頼性が高く、それを以ってしてもメカニカルな構造が誤作動を起こすのであるから、電子の力を借りたオート機能なら尚更不安を呼ぶ次第である。しかし、カタログ掲載に使う写真パーツなどは大量ショットを短時間で撮る必要がある場合が多く、このようなケースでは広告媒体に掲載することを前提としたスタジオと言えどもオートフォーカスに頼らざるを得ない事となる。しかし、被写体の構成輝度値は千差万別であり、フラットな部分での合焦点は下記に掲載の写真のように、予めピント合わせに使うの用紙を準備しておき、それによって半押し状態で合焦を行い、ハーフプッシュをキープした上で用紙を取り除き、シャッターを切るという方法がしばしば採られる。なんとも 「ぶさいくなやり方」 と思われるかも知れないが、このやり方が最も手っ取り早い。下記にそれを示した。

左はフォーカスフレームの部分がフラットな為ピントが合わない。その為中央分に印刷物を置き自動機能を使う。右はその後撮影した物。