串刺し、首切りショット
一般に背景部分に電柱や木の枝など直線のアイテムがあり、頭にささってしまったように見える撮影結果を串刺しショットと呼んでいる。また、背景に花があり、その前にいる人物の頭の上にさしかかった場合、ちょうど頭の上に花がさいているように見えるが、これも串刺しショットの一種として考えられる。さらに、人物の首のところに真横の線上のアイテムが背景部分にあり、それが被写体と重なった場合、昔のさらし首を連想させるような結果になることから「首切りショット」と俗に言われている。
このような構図の失敗は、いずれもカメラ・ポジションにバリエーションをもたせることによって容易に解消でき、さほど特別むつかしい問題として取りあげる必要はない。なぜなら、撮影している時には気づかないのがむしろ正常であり、素直な撮影上での心理であると考えられるからである。そして、その回避策がカメラ・ポジションのバリエーションを豊富に持たせることであるのだから、フィルム代を気にせずに撮影できる昨今のデジタル化された時勢ではさほど問題にならない訳である。
